ぐでぐで鉄道模型 日記

私の趣味の鉄道模型について紹介してゆきます

#57 近鉄8000系(8085F・8087F編成タイプ)

 近鉄8000系は、新生駒トンネルの開通により車両限界が奈良線全線で拡大されたことに伴い、1964(昭和39)年に900系を基本に製造されました。 当初はMc-Tcの2両編成を基本として31編成62両が製作されましたが、1966(昭和41)年以降、中間車の増備が進み、M-Tを追加してcM-T-M-Tcの4両化を図ったほか、一部の編成は中間Mのみを増備してcM-M-Tcの3両編成化されました(#20で紹介、B編成)。

 1964(昭和39)年から1966(昭和41)年製造の8021F(F=編成) - 8059Fまでは扇風機装備車として登場し、1967(昭和42)年から1969(昭和44)年製造の8060F - 8090Fはラインデリア(三菱電機製の補助送風機商品名)装備車で登場しています。

 最終的に1980(昭和55)年までに208両が製作され、近鉄の中では最大両数の形式となりました。1974(昭和49)年以降、冷房改造を実施するとともに、一部の編成には界磁位相制御方式による省エネ改造が実施され、cT-M-M-Tc編成となりました。

 2006(平成18)年から廃車が始まっており、2両編成・3両編成車は全車廃車され、2023(令和5)年8月現在、省エネ改造された4両編成7本の計28両のみが現存しています。

 Nゲージ模型の完成品ではマイクロエースから発売されています。当鉄道では界磁位相制御方式に改造されず、比較的後年までcM-T-M-Tc編成で残っていた8085F・8087F編成を再現すべく「品番A3467:近鉄8000系2両増結セット」や「品番A3466:近鉄8000系新塗装冷房車4両基本セット」を利用しました。種車の車体をそのまま利用しているため、印刷で再現された車番が実車と合っていませんが、細かいことに気にせず手軽に8000系の最盛期の時代を楽しんでいます。

大阪難波・京都寄り先頭車モ8085/8087。マイクロエース近鉄8000系2両増結セットを利用しています。

中間T車サ8725/8727。車体はマイクロエースの4両基本セットの中間車を利用。床下機器・台車はグリーンマックスのエコノミーキット余剰品を利用したため、台車の型が実車とは異なっています。

中間M車モ8225/8227。車体はグリーンマックス近鉄8600系完成品から流用しました。

奈良・橿原神宮前寄り先頭車ク8585/8587。マイクロエース近鉄8000系2両増結セットを利用しています。

 

中間車モ8225/8227の車体はグリーンマックス近鉄8600系完成品の車体を利用したため、屋根形状が異なり、新たにボール紙で屋根を製作しました。クーラーなどの屋根上機器はグリーンマックスのエコノミーキット余剰品を利用しています。

奈良・橿原神宮前寄り先頭車ク8585/8587。

(これまでの紹介車両数:252両)

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